鼻・のど

慢性的な症状が改善しない方がいます。

そのような方達に共通していることが多いのは胃腸と鼻や喉の弱さ。
自律神経症状等でも、直接関係ないような胃腸や鼻・のどのトラブルが要因であることが少なくないと感じます。

按腹は直接的な腹部(胃腸)の沈静、間接的に逆算してストレス症状の沈静を狙います。
パソコンスマホ等による腕疲労、ストレス反応からの腕緊張による胸骨から胸鎖乳突筋領域の歪みは喉の調子にも影響があります。のど症状の代表的経穴でもある天容・天突・扶突は胸鎖乳突筋領域にあります。
腕と胸骨周囲の治療はのど症状の予防として重要です。

しかしお腹や胸から対策しても、鼻(の奥)に慢性的で根深い問題があると非常に難しくなるので、このような場合は耳鼻咽喉科でチェックしていただきます。
鼻・のどに目立った自覚症状がなくても、もしかしたら上咽頭に慢性炎症があるかもしれません。
上咽頭は喉の上方で口を開けても見えない位置にあります。この領域は呼吸免疫系の第一関門であり、また自律神経系を司る視床下部にも影響を与えるという考えもあります(位置が近いため)。この上咽頭部を塩化亜鉛で擦る治療があり、非常に効く場合があるようです。
この治療を手掛けている耳鼻咽喉科は非常に少ないのと、多少の出血と痛みを伴います。それに対して拒否感が強ければ、次善の策として鼻うがいがあります。
上咽頭治療、鼻うがいについては堀田修先生の著書に詳しい内容が紹介されています。

喉の違和感が続いた時に塩化亜鉛治療を受けたことがあります。効果は確かにあると実感しました。

鼻・のど・胃腸を丈夫にしましょう。

※上咽頭治療は薬剤使用の医療行為なので当治療室では行えません。

2016年6月6日 | カテゴリー : 治療雑話 | 投稿者 : はな治療室