灸治療とは艾(もぐさ)が燃焼する熱刺激を利用した治療法です。
艾はヨモギを原料とし、その燃焼の仕方が体への刺激として非常に優れているので古来から使われてきました。灸によって自律神経症状へのアプローチや免疫力向上に繋がるため、現代人には大変おすすめな治療法の一つです。またヨモギに含まれるチネオールという成分には抗炎症作用や鎮静作用もあり、アロマテラピー効果もあります。
デメリットは火傷の可能性、煙の臭い、ヤニなどがあります。昔は故意に火傷にし、さらに化膿までさせる方法もありました。そこが治癒する過程で体も強くなる効果があったとされています。もちろんそのような方法は行いませんが、どんなに小さな施灸でも肌や汗、艾の状態によって軽い火傷や水疱ができてしまう可能性はゼロではありません。はな治療室ではそのようなことを極力取り除くため、現在は艾を肌上で直接燃焼させない灸(間接灸)と電気温灸器を用います。
電気温灸器は艾の燃焼温度や燃焼時間を忠実に再現した機器です。自然素材で作られる艾と異なり温度にむらがなく一定のため安全性に優れています。煙やヤニが発生しないので室内でも安心して施術できます。
厚生労働省に医療機器として承認された温灸器を用います。
はな治療室では灸治療のみで施術することは少なく、主に按腹治療と組み合わせた施術が中心となります。灸施術にあたってはしっかりと説明し、納得していただいた時にのみ行います。