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艾と電気温灸器

灸治療とは艾(もぐさ)が燃焼する熱刺激を利用した治療法です。

艾はヨモギを原料とし、その燃焼の仕方が体への刺激として非常に優れているので古来から使われてきました。灸によって自律神経症状へのアプローチや免疫力向上に繋がるため、現代人には大変おすすめな治療法の一つです。またヨモギに含まれるチネオールという成分には抗炎症作用や鎮静作用もあり、アロマテラピー効果もあります。

デメリットは火傷の可能性、煙の臭い、ヤニなどがあります。昔は故意に火傷にし、さらに化膿までさせる方法もありました。そこが治癒する過程で体も強くなる効果があったとされています。もちろんそのような方法は行いませんが、どんなに小さな施灸でも肌や汗、艾の状態によって軽い火傷や水疱ができてしまう可能性はゼロではありません。はな治療室ではそのようなことを極力取り除くため、現在は艾を肌上で直接燃焼させない灸(間接灸)と電気温灸器を用います。

電気温灸器は艾の燃焼温度や燃焼時間を忠実に再現した機器です。自然素材で作られる艾と異なり温度にむらがなく一定のため安全性に優れています。煙やヤニが発生しないので室内でも安心して施術できます。
厚生労働省に医療機器として承認された温灸器を用います。

はな治療室では灸治療のみで施術することは少なく、主に按腹治療と組み合わせた施術が中心となります。灸施術にあたってはしっかりと説明し、納得していただいた時にのみ行います。

鼻・のど

慢性的な症状が改善しない方がいます。

そのような方達に共通していることが多いのは胃腸と鼻や喉の弱さ。
自律神経症状等でも、直接関係ないような胃腸や鼻・のどのトラブルが要因であることが少なくないと感じます。

按腹は直接的な腹部(胃腸)の沈静、間接的に逆算してストレス症状の沈静を狙います。
パソコンスマホ等による腕疲労、ストレス反応からの腕緊張による胸骨から胸鎖乳突筋領域の歪みは喉の調子にも影響があります。のど症状の代表的経穴でもある天容・天突・扶突は胸鎖乳突筋領域にあります。
腕と胸骨周囲の治療はのど症状の予防として重要です。

しかしお腹や胸から対策しても、鼻(の奥)に慢性的で根深い問題があると非常に難しくなるので、このような場合は耳鼻咽喉科でチェックしていただきます。
鼻・のどに目立った自覚症状がなくても、もしかしたら上咽頭に慢性炎症があるかもしれません。
上咽頭は喉の上方で口を開けても見えない位置にあります。この領域は呼吸免疫系の第一関門であり、また自律神経系を司る視床下部にも影響を与えるという考えもあります(位置が近いため)。この上咽頭部を塩化亜鉛で擦る治療があり、非常に効く場合があるようです。
この治療を手掛けている耳鼻咽喉科は非常に少ないのと、多少の出血と痛みを伴います。それに対して拒否感が強ければ、次善の策として鼻うがいがあります。
上咽頭治療、鼻うがいについては堀田修先生の著書に詳しい内容が紹介されています。

喉の違和感が続いた時に塩化亜鉛治療を受けたことがあります。効果は確かにあると実感しました。

鼻・のど・胃腸を丈夫にしましょう。

※上咽頭治療は薬剤使用の医療行為なので当治療室では行えません。

リンパ浮腫

リンパ節を手術で切除したり、各種治療などでリンパ節の働きが極度に低下した場合、その流れに対応する上肢下肢にリンパ浮腫という重い浮腫みが発生しやすくなります。本来は還流しているリンパ液が、上流のリンパ節がなくなることにより、流れが滞ってしまうためです。

その場合、リンパ液が流れる迂回路を誘導する必要があります。方法としては、用手的リンパドレナージや圧迫包帯などによる圧迫療法があります。
リンパドレナージは、一般的なマッサージや指圧とは大きく異なり、筋肉への刺激というよりも皮膚を優しくずらすような手技です。強い刺激は必要なく、むしろ逆効果となります。
心臓疾患や血管・循環機能障害がある場合には、適さない場合もあるので注意が必要です。
医師への相談が重要で、本来は病院で医師の指導の下行うのが望ましいのですが、対応してくれない事例が稀にあり、困っている方は少なくないようです。

蜂窩織炎リンパ浮腫において殊に気を付けなければならないのは、肌の状態・スキンケアです。浮腫みの酷い皮膚は、傷がつきやすく細菌などに感染しやすくなります。
なかでも蜂窩織炎という炎症が起きてしまうと厄介で、治るまでしばらく浮腫み対策の治療は行えなくなってしまいます。もしリンパ浮腫があって、真っ赤に広がるような炎症が起きた場合は、直ちに病院での治療を受けることが重要です。

酷い浮腫みがある時は、リンパドレナージ(マッサージ)による施術以上に、日頃から皮膚を傷付けないように意識し続けることが非常に大事になります。

  • 緩めの衣服・下着・靴下を着用
  • 指先は濡れタオルなどで拭いて清潔に保つ
  • 水虫治療
  • 爪切り(深爪厳禁)
  • 虫刺され治療(むやみに掻かない)

はな治療室でも軽度のリンパ浮腫対策としての施術は行います。また、心疾患等の理由でリンパドレナージ施術ができないという場合にも可能な範囲で対応します。ただし患家の状況等により着衣で行うことが多く、厳密にはリンパドレナージとは異なる施術です。また、圧迫包帯による施術は行っていません。
重度症状の場合はリンパ浮腫専門の他院での施術をお勧めしています。

出張治療では、理想的な治療環境はまずありません。どんな形であれ、少しでも目的に近付けるかが重要なので、着衣であろうと、いかにリンパの流れ道を誘導するかという意識で施術しています。

高齢者や歩行困難症状へのマッサージ

insurance1「歩く」という動作は、これだけで体のためになっています。左右の足を動かすだけでも血流は促進されます。歩行による地面からの刺激は腸運動促進に繋がり、排泄など重要な体の機能にもリズムを与えます。

歩けなくなって長期間の安静状態が続くと、たちどころにさまざまな心身の機能低下が現れます。
その中のひとつにに廃用症候群(生活不活発病とも呼ばれます)があります。主に高齢による寝たきりや、各種病状によって歩行が困難な方に見受けられます。

廃用症候群は、

  • 関節拘縮,筋委縮,筋力低下等の運動器機能低下
  • 心肺機能低下,消化機能低下,浮腫,起立性低血圧,褥瘡(床ずれ)等の循環系機能低下症状
  • うつ,気力減退,自律神経失調,不安等の精神的機能低下

などに至ることがあり、対策は重要です。

老化を止めることは不可能です。進行を止められない病気も多くあります。しかし廃用症候群については改善や予防の余地は大いにあります。

歩行が困難で寝たきり状態であっても、マッサージや運動法によって、「歩く」という運動に近い状態を作ることはできるので、廃用症候群対策には有効と考えます。血流促進効果、関節の柔軟性を保つ効果(関節拘縮予防)もあります。下肢への刺激は腸運動を促進する効果もあるので、消化促進や便秘改善なども期待できます。

また、体と心は非常に密接な関係にあります。思うように動くことができない日々の中、関節の動きが制限された状態や、酷い浮腫みのある状態で過ごすのは体だけではなく、精神にも非常につらいのは自明です。マッサージ施術により体が少しでも楽になると、心も軽くなります。心が少しでも軽くなると、それにつられて体も良くなるように方向付くのではないでしょうか。

はな治療室では医療保険適用の訪問マッサージも注力しています。
マッサージは物理的にも心理的にも人と人との触れ合いであり、単に機械的に施術するのではなく、つらい状態に対する共感がなければ、全く足りないと考えます。はな治療室では「人のこころがわかる施術者・治療家」を目標に、一所懸命に施術します。

訪問可能範囲は札幌市豊平区、清田区、南区、中央区、白石区、東区が中心となります(西区北区は一部範囲外の場合あり)。手続きなど詳しくは保険適用訪問マッサージのページをご参照ください。

夏の冷え症

冷えには「冷え症」「冷え性」と類似表現があります。厳密には異なった意味を持ち、ごく簡単に言うと症がつく方が、より病的な状態に近いとされます。はな治療室では「冷え」として広く捉えるので、特に区別はつけません。

涼しいとされる夏の北海道でも昨今は猛暑日が続くようになり、職場や自宅でのクーラーのフル稼働が多くなりました。それに伴ってクーラー病・冷房病とも称される「夏の冷え」が増えました。

「冷え」といえば手や足の冷たさを第一に連想するかもしれませんが、最もダメージを被るのは胃腸です。

クーラーなどによる直接的な冷えはもちろん、加えて冷たい飲食物のとり過ぎからも胃腸の疲れは蓄積していきます。

胃腸の疲れが溜まりすぎると、

  • 体力免疫力の低下
  • 気力減退,ストレス症状の悪化
  • お通じ不調
  • 胃腸の体表反応による肩こり,背中や腰の緊張からの腰痛・坐骨神経痛の悪化
  • 胃腸反応からの末端部位過緊張

簡単に挙げてもこれくらいは出てきます。

体の末端が冷やされ固くなるのに加え、胃腸の疲労反応からの体表緊張とで、こりや緊張,冷えが重なってしまいます。

さらに現代生活では、

  • 長時間の座位などによる下半身の血行低下・冷え
  • ストレス性の末端部位緊張による血行低下
  • パソコン・スマホ多用からの腕の疲労による血行低下

などが加わってきます。

肉体的要因と精神的要因とで末端部位が緊張し血行低下、さらに冷房による外部からの冷却が加わると、夏の冷えは頑固となり悪循環や凝りのループ現象に及びます。

細身な方、女性、高齢者は素からの筋力・胃腸が弱い傾向があるので、特に注意しなければなりません。

職場の場合、個人の一存で冷房設定を変えられないので大変です。上着や膝掛けは最低限ですが、腹部の保温に特に留意していただきたいです。まずは腹巻(締め付けがきついと逆効果)。加えてカイロ等で腹部の保温(ただし電気毛布はおすすめできません)。胃に負担となるような冷たい飲食物を控える。キンキンに冷えたビールも我慢。

冷える体質に固定化されていると、自己対策では足りないので、按腹(お腹のマッサージ)や温灸によって胃や腸を元気にしていただきたいです。冷え症・冷え性には内と外の両面からの対策が重要です。

育児と肩こり ーお母さんの抱っこ病ー

育児中の女性の多くに現れる重度の肩こりに注目してみます。

お母さんの肩こりはマッサージなどで治療してもなかなか変わらない、むしろどんどん悪化してしまうケースが目立ちます。

抱っこの負担

実際にお体を拝見すると、上肢帯と体幹の広範囲に渡る緊張があります。具体的には肩上部,肩甲間部,背腰部,前胸部,頸部,頭,そして腕です。そして大抵、臀部や前脛部(膝下の前側)まで圧痛反応が出ます。前胸部と腕については、パソコン作業やスマートフォン疲れの重い症状に近いです。

育児中の場合の特徴として、

  1. 赤ちゃん・幼児の抱きかかえ時間の多さ
    →直接的な腕と胸,背部の筋疲労の限界突破による緊張・凝り
    赤ちゃんは日増しに重くなっていくので、どんどん大変に!
  2. 四六時中気を付けていなければならないという緊張感、授乳や夜泣きによる睡眠不足
    →心因性の疲労による交感神経優位の持続による過緊張、所謂ストレス凝り

この両面に対するアプローチが育児中の肩こり対策のポイントになります。

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肩こりと胸の歪み

胸の筋肉としては直接的には大胸筋(腕-胸骨)、小胸筋(肩甲骨-肋骨)、前鋸筋(肩甲骨-肋骨)がありますが、鎖骨との連結で三角筋、胸鎖乳突筋や僧帽筋等とも関係してきます。関節では胸鎖関節と胸肋関節、関連して肩関節。

首や肩が凝って仕方がない、という方に胸の治療をすると驚かれる事が間々あります。
パソコン疲れ頁でも触れましたが、長期に及ぶPC作業は腕に深刻ダメージを蓄積します。
腕を疲労している時は、同時に首肩の筋や胸の筋にも疲労が溜まり続けます。とりわけ胸の疲れや歪みは自覚し難いので厄介です。

腕の疲れは首肩への直通した症状となって現れますが、もう一つ、胸にも悪影響を及ぼします。

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頭部末端徹底治療 -ストレスと末端の凝り-

理容院や美容院での整髪の際、頭をマッサージされると、とても気持ちが良いものです。これは理に適っていて、頭部は非常に凝る場所だから頭部の治療です。

普段はほとんど意識することはない頭皮の下には薄いながらも筋肉が張りめぐらされています。顔の表情変化や目の開閉・瞬きにも関係しています。現代生活でのパソコンやスマートフォンでの目の酷使によって、当然頭の筋肉にも緊張が蓄積されていきます。

また、過度のストレスによる自律神経の変調で血行不良を起こし、体の末端部分の固さとなってしまいます。

その末端部位とは「頭」「前腕(肘から先)」「脛(膝から下)」です。

頭部の反応が蓄積されると、その固さは首や肩にまで及びます。それが由来の肩こりだと、いくら肩を揉んでもその場しのぎにしかなりません。

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五十肩

一般に五十肩(四十肩)とは肩関節周囲炎ともいわれ、中年期に頻発する肩関節の痛みと運動制限の総称です。夜間早朝の痛みなどを伴う方も多いです。

肩関節内に張り巡らされている筋肉群の一部に起きた炎症が原因となる事が多く、細かい分類では上腕二頭筋長頭炎や肩峰下滑液包炎や肩峰下滑液包炎,回旋筋腱板の損傷、石灰沈着による疼痛…とされています。

「放っておいても治る」という言葉もよく聞きますし、実際そうしていても半年から長くても二年もあれば治癒することが多いです。
しかし、仕事や家事での不便さや放置期間中に積もる筋力減退や他部位への悪影響とを考えると積極的に治療すべきです。何よりも肩の痛みというのは激烈で辛い症状ですから早く治したい。

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お灸

はな治療室では灸療法も行なっています。お灸いろいろ
灸は経穴(つぼ)や反応点へ艾(もぐさ)を燃焼させることによる反応を利用する治療法です。
首肩こりや足の疲れなどにはもちろんですが、胃腸や自律神経の調整、変わりどころでは二日酔いなどにも用います。
艾に含まれるチネオールという物質には精神鎮静作用があるとも言われています。
使用する艾は、肌に直接据えて燃焼させるタイプではなく、間接灸という筒状の紙菅上部に艾があるものを用います。
紙菅によって艾と肌の間には数ミリから1センチ近く空間があるので(右画像)、火傷跡が残る心配は極めて少なくなります。
艾を燃やした後のヤニが肌に残ることがありますが、自然に消失します。
このタイプの灸は、必要に応じて患者さん自身で継続的に行なうことができるのも利点です。

また、温灸器を用いる灸療法もあります。

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