肩こりと胸の歪み

胸の筋肉としては直接的には大胸筋(腕-胸骨)、小胸筋(肩甲骨-肋骨)、前鋸筋(肩甲骨-肋骨)がありますが、鎖骨との連結で三角筋、胸鎖乳突筋や僧帽筋等とも関係してきます。関節では胸鎖関節と胸肋関節、関連して肩関節。

首や肩が凝って仕方がない、という方に胸の治療をすると驚かれる事が間々あります。
パソコン疲れ頁でも触れましたが、長期に及ぶPC作業は腕に深刻ダメージを蓄積します。
腕を疲労している時は、同時に首肩の筋や胸の筋にも疲労が溜まり続けます。とりわけ胸の疲れや歪みは自覚し難いので厄介です。

腕の疲れは首肩への直通した症状となって現れますが、もう一つ、胸にも悪影響を及ぼします。


胸のダメージが溜まり続けると、呼吸も浅く精神状態にも影響がでます。
また、胸骨周囲の歪みは喉の調子にも関係してくるので、喉が腫れやすい方は胸の疲労蓄積と歪みに気を付けてください。

首や肩の動きは鎖骨や胸骨に付いている筋の働きが欠かせません。
首肩や腕だけを一所懸命治療しても、胸が手付かずだと全く足りません。例えば鎖骨の下には血管や神経の通り道があり、そこが締められると首肩腕がダメになります。
解剖を勉強していれば、胸などの体の前面を治療する事など当たり前のことです。そこを抜かす事などあり得ないのです。

女性に対して胸は施術し難い面があります。現実問題として訴えられる恐れもあります。
よって通常は女性への胸の施術は周辺部分に留める場合がほとんどです。ただ、どうしてもどうにかしたいという場合、胸の治療を避けていては解決には至らないという事を知っていただきたいです。
治療は指圧、灸、運動法で下地を作ってキネシオテーピングでの胸筋を補強し、ある程度軽くなった時点で筋力トレーニング開始という順番が基本となります。

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